2000年ペルセウス座流星群観測会(2000年8月12日〜13日)
プロローグ
平松が企画していたペルセウス座流星群観測会の中止のアナウンスがCOSMOS MLに流れたのが7月26日。それからちょうど2週間が経った8月9日の20:00頃、とある人から「ペルセ観測会を新しく企画した人いる?」という質問を受けた。「平松はもう帰省しちゃったし、09は院試だし、観測所での観測会を企画しそうな人はいないよなぁ、僕が企画するって手もあるが、、、翌日13日は9時過ぎからバイトあるし・・・。」と1時間ほど考えた後、「えーい、どうせ今からアナウンスしても誰も参加しないだろうから、形だけでも企画するか。」ということで、COSMOS MLに観測会のお知らせを流した。
翌10日の朝、田中さんから「今日から帰省なんだけど、ペルセは3年ぶりでどうしても見たいからとんぼ返りで観測会に参加する・・・・・・かも」とのメールが。いくらなんでも三重からわざわざ帰ってくることはないだろうと、このメールはあまり本気に考えなかった。
11日の午後、この段階でも観測会をやるかは50%くらいのつもりだったが、一応観測所委員の釜我から鍵を借りるために部室に。鍵は無事に借りて、しばらく部室で時間をつぶしていると、「バイトの同僚から13日と16日交換してくれない?」との電話。好都合なので快諾。こうしてペルセ観測会はにわかに現実味を帯びてきたのだが、この段階での参加希望者は僕と田中さん(本当に来るのか?)だけ。まさか2人きりで行くなんて軟派な真似は僕にはできないので他の参加者を探すことに。ちょうど部室にいた野本に、「ペルセはまた高尾山に行くの?」と聞いてみる。すると、「成相と車で松島に行くつもりだが、メンバー(女性?)が集まらない」との解答が。「明日は帰省のピークだから車で松島なんか行ったら地獄だよ。話しまとまらなかったら観測所に来いよ」と勧誘。
22:30頃になって田中さんから「やっぱり行きたいんだけど。」という電話が。しかし、「参加者がまだ他にいず、もしかしたら成相と野本が来るかもって言う程度。」という事実を話したらやはり躊躇している感じ(当然だな)。ひとまず電話を切り、野本に電話してどうなったか聞くことに。しかし今日東京に戻ってくるはずの成相とまだ連絡が取れていないらしい。「できれば観測所来てね」と野本に伝える。「うーむ困った、誰か確実に来られるやつはいないのか?」と思いながら、気分転換にWeb Browsing。日付変わって12日の1:30頃、河本のページを見ていると、日記で12日の帰省の計画が延期になったというではないか!「これはチャンス!」と思い、河本にさっそくi-modeメールで「ペルセ見に観測所に行こうよ。」と誘ってみる。すると、「電車だったらいいよ」との返事が。ラッキー。田中さんに河本が来ることになったことをショートメールで伝えこの日は就寝。
8月12日(土)
朝起きて携帯を見ると、田中さんから参加を決めたというメールがきていた。17:16高尾発の小淵沢行きに乗ることに決め、河本と田中さんに連絡。そしてバイトへ。
バイトの途中で11:00頃成相から「車で観測所に行きます。」というメールが。野本は間違いなく来るので参加者は、少なくとも5人。長崎も来るのなら6人だが・・・(彼は今、夜勤明けのはず)。とりあえず、河本と田中さんに成相たちが来ることを伝える。
そして、15:30バイト終了。急いで家に帰って観測会の準備をし15:45頃家を出た。渋谷で16:12発の井の頭線吉祥寺行き急行に乗る。成相にどこまで行ったかメールで聞いてみると、「相模湖で渋滞に引っかかった。」という返事が返ってきた。吉祥寺には16:30頃到着。中央線に乗ってみたかで中央特快高尾行きに乗り換える。この時点で河本は立川にいる事をメールで知る。企画者が後から集合場所に行くなんて許されるんでしょうか!?16:49立川を発車。「まずい、どう考えても集合時刻の17:00には間に合わない。遅刻するのはまずいなぁ。」と思い計画変更。乗車予定の列車は八王子始発なので、八王子で中央特快を降り、小淵沢行きに乗って3人分の席を確保することに。17:09小淵沢行きが八王子を発車。社内は立ってる人が数人いる程度。かなり感じが悪かったが、ボックスシートに荷物を散らばせて席を確保。4号車に乗ったことを河本にメールで伝え、早く高尾に着いてくれとちょっとあせる。
17:16高尾到着。扉から人がたくさん入ってくる。先頭の女性に「ここ空いてますか?」ときかれる、が、すぐ後ろには河本が、よかったよかった。「すみません。連れが今来ました。」といって断る。彼らも気付いたようで僕のところに近づいてきた。ふと、田中さんの脇を見るとなんか見たことのある顔の人がいる。「え、なんで08Pochiさんがいるの!?」席は4人分あるのでぽちさんにも座ってもらい、電車は発車。河本に話を聞くと高尾駅で偶然会ったらしい。うーん、Pochiさんも観測所に行くのだろうか?と思っているうちに電車は相模湖に到着。17:30、藤野に着いたところで、再び成相に現在地を聞くメールを送ってみる。上野原辺りで追い抜けるかなぁ?と思って返事を待っていると・・・。なんとまだ相模湖らしい。あれから1時間20分ぐらいだろうか?未だに相模湖とは・・・。確かに左を見ると、国道20号は大渋滞であった。
17:40頃四方津に到着。この辺ではもう20号の渋滞はなくなっていたので「国道20号を使ってるの?だったら四方津から先は空いてるよ」というメールを成相へ。案の定、高速は使ってないらしく「四方津までの辛抱か」という返事が。
そうこうしてる間に17:55大月に到着。ここでは7分停車なので僕は列車の外に出てトイレに行くことに。するとPochiさんはここで下りるといって席を立った。そして富士急線に乗車。河口湖の近くにあるらしい実家に帰省するところだったらしい。売店でお菓子を買って席に戻ると再び発車。
甲府に到着した18:51頃空を見てみたがなんか曇っている感じ。うーんペルセは見られるのだろうか?19:16頃先ほど平松に送ったショートメール(「ペルセはどこかに行ってみるの?携帯機種変した?」)の返事が帰ってきた。それによると、ペルセは自宅で見るらしく、またN502iが店に機種変はまだしてないらしい。早くi-mode化しようぜ! > 平松
19:31小淵沢到着。駅近くのローソンで食料を調達。19:46頃ローソンを出て観測所までの道のりを歩き始める。提供第三高校のグラウンドの脇を越えた辺りで成相に電話すると野本が出て韮崎まで来たらしいことを伝えた。「我々はもうすぐ観測所です。」といったところ、「"我々"!?」という反応が・・・。そういえば彼らには、田中さんと河本が来ることをまったく伝えていなかった。二人が来ることを伝えると、案の定「今の今まで僕は一人で来るものだと思ってた」と言っていた。ついでに、成相車には野本と長崎が載っていることが判明。
8月12日(土)〜13日(日)
20:00過ぎ無事観測所到着。田中さんは初観測所だったらしい。床に銀マを敷いたりして居住(?)の準備をし、夕食。20:50頃成相から小淵沢駅までついたという電話が入った。台風情報などを聞きたいのでラジカセ用の乾電池を購入してきてもらうことに。
空を眺めて相変わらず曇っていることを確認。ふと、先日観測所MLで話題になっていた蜂の巣とはどういうものかと思い、現場(トイレのドアの左上)に行ってみると、直径20センチほどのスズメバチ(?)の巣ができているではないか!蜂も15匹くらいいる。就寝中なのか動きは静かだが、君子危うきに近寄らず、といくべきなのだが、僕のジャーナリストの血が騒いでしまい、次の瞬間にはストロボをたいて写真を撮っていた。
8/12/20:54 |
僕の悪運は強いらしく、蜂はストロボの光に驚くこともなく何事もなかったのように静かにしていた。(危険ですのでよい子も悪い大人も真似しないで下さい。)
そして21:05頃、成相組到着。意外にも、長崎も初観測所らしかった。
8/12/21:09 |
さすがはN's、観測所に入るとまず、体を内側から温める魔法の水を取り出した。さすが高尾山での観測会でなれているということか?景気付け(?)にそれぞれ350mlの缶を一本ずつ空け(田中さんだけはコップ半分程度)乾杯。なぜか田中さんがお土産として”夜のお供 うなぎパイ”を持ってきていたのでそれらをつまみながら飲むのであった。
実に奇妙な取り合わせの6人(N'sのN x3+田中さん+河本+田辺)であったが、なんかトークは盛り上がっていた。21:30頃ラジオの野球中継が終了し、巨人の平松投手が初勝利をあげたことが判明。これは祝電を送らなくてはということで、11平松の携帯にショートメールを連続的に4通(河本->田辺->長崎->田中さんの順だったと思う)で「初勝利おめでとう」と同じ内容で送った。しかし平松はアンチジャイアンツなはず・・・。いい迷惑だろうなぁ、と思っていると河本に「何のこと?」という返事が。さらに、河本がネタばれの返事を書いている間に僕にも「何のこと?」という返事が。「スポーツうるぐすを見よう!」というネタばれを送ると、「出身は同じ倉敷なんだよ。」という返事が。倉敷市民は"平松"ばっかりなのだろうか?まぁただの偶然だろうけど。また、平松からのメールで、倉敷も曇っていることが判明。
空は相変わらず曇っていて、カシオペア座が雲の隙間から確認できる程度。i-modeの天気予報によると夜は晴れってなっているのだが・・・。成相が持ってきたVAIOでYahooの天気予報を見たり、再びトークに花を咲かせつつ時間をつぶす。
23:00頃、成相、野本は観音平に様子を見に行くことに。長崎は魔法の水の力が残っている可能性がある男の運転する車には乗りたくなさそうであったが、結局連れていかれた。空を見上げると、"気象学的には晴れと言われる状態"(つまり雲量8くらい)になっていたので、(観測所の中は蒸し暑かったこともあって)我々3人は銀マを外に引いて空を眺めることにした。
体感温度は、風がないので半袖だとちょっと寒いという程度。しかし、風がないのでなかなか雲がどかない。雲は北から南へゆっくりと動いていく。北の地平線近く10度くらいははれているのだが、次々と雲が出てくる。1時間ほどして成相たちが帰ってきたが、曇っていたのでそのまま観測所の中に入ってしまった。
そして1:00過ぎになると完全に曇り。僕はこりゃダメだと思ってアラームを仕掛けて1時間ほどそのまま寝ることに。
3:00前におきると・・・。北東の空がぎょしゃ座の高さ辺りまで晴れていた。期待して空を見上げると、そこそこ流星が見えた。時間が経つにつれ晴れている部分はだんだん広くなっていった。流星も、かなり明るいのも含めて20〜30個くらい見えた。このまま寝ていたのでは可哀想なので、N'sを起こすことに。まず成相に電話したが反応なし。次に長崎に電話。すると数分で観測所のほうから物音がし3人が出てきた。(しかし成相は外に出ても再び眠ったらしい。)
8月13日(日)
白明が始まる4:00頃には空の北半分が完全に晴れていた。4:30頃木星しか見えなくなったので観測終了。コンロを出してきて紅茶を入れた。
8/13/4:57 | 8/13/4:57 |
8/13/4:58 | 8/13/4:58 |
5:00頃銀マなどを片付けて帰り支度。観測所内の片付けも大体終わらせ野本に鍵をたくし我々3人は一足先に始発で変えることに。5:30頃、(成相は寝起きで彼には頼みたくなかったので)野本に送ってもらって小淵沢駅に到着。
5:44小淵沢始発の大月行きに乗車。途中居眠りしながら7:10大月到着。ここで東京行きに乗り換えたのだが、甲府では晴れていたというのにこの辺りは雨が降っていることに驚いた。電車の中では、河本の帰省案が話題に。名古屋、京都によって帰省という案から、北海道を旅し夜行列車(トワイライトエクスプレスのB寝台?)で帰省する案に変化。
7:51高尾到着。ペルセウス座流星群は無事解散となった。
エピローグ
9:20頃帰宅。シャワーを浴びたあと、朝飯を食べることも忘れ前夜に放送していた『第24回鳥人間コンテンスト』の録画を見た。"東大F-Tec"はラストフライトの"大阪府立大学・堺・風車の会"のすばらしいフライトに抜かれて惜しくも2位だったが、自己ベストは更新したらしいのでまぁよかったということか?それより何より、"09庄山さんの勇姿"を確認できたのがよし。風車の会がフライトする直前の観客席のシーンで、その段階でトップだったF-Tecのメンバーが移るのだが、そこに庄山さんが写ってた。舐めるように見てれば分かる程度か?『アナザヘヴン』の群流投ほどははっきり写ってなかったな。
そしてビデオを見終わったあと、急に眠気に襲われて19:00頃まで深い眠りについてしまったのであった。