小淵沢観測所班 |
高尾山班 |
犬吠埼班 |
10:00頃、自転車に乗ってダイエー碑文谷店(消費税導入などの際にNHKのニュースで出てくる「東京目黒区のスーパー」)の近くにあるVOLVOの修理工場に、前週の日曜日に修理に出したVOLVOを引き取りに向かった。ここ1ヶ月ほど、エンジンをかけたあと数分間変に揺れるという症状があり、夏合宿前に心配だから修理に出したのだったが、(一度エンジンをかけるとその後数時間はエンジンをかけなおしても症状が出ないため)原因の特定に時間がかかっていて、月食観測会ぎりぎりに引き取ることになってしまっていた。
工場に着いて待つこと10分、無事に車を回収。係りの人の話しだと、エンジンプラグが一部調子が悪く、5気筒あるエンジンのうち一部が着火されずバランスが崩れていた状態だったらしい。数気筒死んでてもエンジンって回るわけ?っと思いながらトランクに自転車を入れて一回帰宅。 |
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月食、月蝕、皆既月食。そう、今年おっきな皆既月食が起こることは天文雑誌などによって知っていた。だけどねえ、月食ってことは月を見るんだよねえ。月ってのは東京でも見られるんだよねえ。というわけで、実は月食を見にどこかにいこうとは思っていなかったのだ。そんな僕が犬吠埼にいくことを決めたのはぐんま天文台からの帰りの電車の中。
ステラナビゲーター(パソコンの天体シミュレーションソフト)をいじっていると、月食の間、彗星ものぼっていることがわかったから。月食と彗星を同時に見る!これはなんとも素敵なことではないか!!
こうして思い立ったこの企画。参加者も順調に集まってお年よりばかり9人!しょうやま車とレンタ車の2台の車を使って、いざ、東へ向かうことにしたのだ。
当日の予定は、とりあえず車2台と電車での途中参加組がそれぞれ銚子に向かい、合流してから観測地を決めよう、ということに。うーん、当日観測地を決めるところが、いきあたりばったりでいいよね。だけど、この無謀な計画のおかげで、星空はちょっぴり不満が残る結果になってしまったのだ。
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観測会の準備をして、11:40頃東大駒場キャンパスに向かって出発。道の混み方は平常時波といったところ。駒場エミナースの前あたりで松葉に電話すると、「正門前で(糸井車も一緒に)待ってたら守衛に怒られたので先端研に来い。」とのこと。井の頭線のガードをくぐって、松葉の指示どおり先端研に向かうため左折。 |
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さてさて、それはおいといて。ぼくらレンタ車組は11:00東西線西葛西駅に集合。なにをかくそうきゃあの自宅の最寄り駅!ここらへんは企画者の特権だよね。きゃあはいったん自宅に寄って、そこで荷物を積もうと企んでいたのだ。ここで集まったのは、きゃあ、けんけん、けめ。09にしてはめずらしく集合時間に全員揃っていたんだけど、けんけんはに到着し、けめっちは集合時間9:30を30分間違えていたりして、やっぱりなんだかこの人たちどこか変だ。
こうして車を借りにいくまでは順調だったんだけど、そこで早くも予期せぬ事態が!!向こうが車を借りる予定の時間を2時間間違えていたらしい。だけど、そのために車が借りられなくなるってことはなくて、代わりの車を準備してくれた。予約したデミオよりランクが一つ上のファミリア。広いしエンジンも強いしラッキーだったよ。うーん、こんなにおいしい事態になるなら、どんどん間違えて欲しいね。しかし、犬吠埼にファミリアでいくのは実は二回目だったりする…。
時は平成11年3月13日。10が新勧の準備に忙しい頃だった。当時暇人だった09きゃあ、たにぃ、しょうやまは当時忙しかったはずの10ごっと、ひとみちゃんを誘って、深夜のドライブに出かけた。夜のうちに犬吠埼へいき、夜の海を眺め、日の出を見た後、銚子でおいしい魚を食べ、いちご狩りをして帰るという、充実したドライブ!途中で成田空港や印旛沼に寄り道したりしたしね。うーん、楽しかったなあ。その時もデミオを借りたはずなんだけど、この時はレンタ屋さんが車を運ぶ途中で事故にあったとかで、やっぱりファミリアをゲットしたのだ。うーん、ラッキーだったぞ。しかし、この時はドライブの途中に追突されたりと、苦い思い出もあるんだよなあ。ふっ、あんまり思い出したくないねえ…。そうかあ、ファミリアは苦い思い出につながるのかな。
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梅雨が明けて夏がきてしまったのではと思わせるような暑さの中、皆既月食観測会小淵沢観測所班は、12:00に駒場にある東京大学先端技術研究所に集合(僕は10分遅刻)。09糸井車には、浦越と平松が、田辺車には松葉、12古藤、12藤田が乗車。二台の車が連なって12:20頃、先端研を出発した。 |
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さて、ともかくこうして借りたファミリアで、快調に銚子へ向かって進行! |
井の頭通りを経て甲州街道を一路西へ。道は結構混んでいた。昼食を食べていない人が多かったので、13:10頃府中の手前のデニーズに入った。なぜかかなり混んでいて20人待ちを宣告されるもいまさら店を変えるのも面倒なので、待つことに、15分くらいで席に通された。
途中、10いと哲さんから松葉にメールが届き、15:00に高尾駅で合流することに(哲さんは13:00に起きて、晴れていたので秋葉行きをやめ月食を見に行くことにしたらしい)。
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と言いたいんだけど、そううまくはいかない。…道に迷ってしまったのだ。そう、気がつくとなぜだか予定より南にいるのだ。一度ならず二度も!!なーぜーーだーーーー。 |
14:20頃店を出て、再び甲州街道を西へ。依然として車が多くなかなか高尾にはつかなかった。
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7/16/14:36 |
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とりあえず落ち着こうということで、昼食をとることに。昼食は「サイゼリア」というイタリア料理屋さん。知らない人も多いかも知れないけど、実は西葛西にもあったりする。で、とりあえず安い!!量が多くはないのは仕方がないけれど、ほんとに安い!提案価格(なんじゃそりゃ)とかでミラノ風ドリアが290円。その他も500円程度だったり。何かのおりに見つけたら、入ってみるのもいいんじゃないかな。あっ、だけどこのファミレス、うちより西側では見たことないや。もしかして千葉限定?!だれか西側で見たことのある人、教えてちょうだいな。
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やっとのことで15:25高尾到着。哲さんは糸井車の助手席に。
大垂水峠を糸井車の後に続いて越えていったのだが、後部座席に座った女性2人は車酔いしやすいらしく気分が悪そう。帰りは高速使わないとだめかなぁと思いながら、少しでも丁寧に運転したけどあんまり効果がなかった(?)。
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15:00
今日は『月食の日』で、天文ファンである僕らにとっては大きなイヴェントなのだ。明日が平日だとか、実は今、テスト期間中であるとかというのは『全く』意識に上ることは無い。しかし月食を見に行くことは随分前から決めていたものの、人選・観測場所について悩みが解決されることは終に今日という日までなかった。結局の所『男のみ』で、『高尾山』に登るということは、避けることのできない必然の事実として決定付けられていたようであります。
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昼食をとった後は順調でした。最初は緊張でがちがちだった(正直いって怖かった)けめっちの運転も、スムーズになったしね。でも、けめっちも運転上手になったよねえ。かつて僕やけめっちは伝説を作ってしまったが(つまりは、こんな怖い運転をするなんて…!)。ってことね今ではまあ安心できるよね(ぼくの運転に乗った人はそうは思わないかも…) |
相模湖、上野原、大月、笹子と甲州街道を快調に進んでいく予定が、大垂水峠のあたりから前にでかいトレーラートラックが・・・。コンテナに「鈴鹿行き」とかいてあるのが気になりながら、後ろについてのんびり走行。笹子トンネルを抜け、勝沼を通過、片側2車線になって抜けるかと思いきや、甲府市への帰宅ラッシュ(?)に捕まりなかなか先に進まなかった。 |
16:00
気を取り直して、そろそろ高尾へ向かうことにする。21℃に設定されたクーラーを切り、戸締りをして、展示会の抽選で当たった望遠鏡を担ぐ。『天文年鑑』を持っていこうと思うけれど、探しても見つからないし、今回はあまり意味がないことに気がついてやめる。明大前から特急『橋本行き』に乗車。2時間も余裕を見ているので、まず遅刻することはない。はずだった。路線図が頭に入ってなかったおかげですばらしいUターンをしなければならなくなり、高尾山口に着いたのは集合時間を30分も過ぎた頃でありました。
路線図 |
こうして、予想時刻よりは遅かったんだけど、16:45頃無事銚子に到着しました。 |
17:20頃、甲府にやっと到着。17:50頃竜王町に入り休憩もかねて甲府昭和インターの先のヤマダ電気脇のヤマザキデイリーストアへ。糸井車は先に行ってしまっていたが、待っててもらうのもばかばかしいので敢えて連絡しないことに。
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ここでの目的はおいしいものを食べること、だったんだけど、時間がないのでそんなものは省略!しくしく。急いでやまのんと合流することに。しかし、どこが急いでいるんだろうという感じで、またもや道に迷ってしまった。犬吠の駅で待ち合わせだったんだけど、全く見つけられず、一つ南の駅にいってしまったり。うーん、やっぱり南に引き寄せられる……。けっきょくやまのんとの合流は犬吠埼の灯台に場所が変更されました。しかし、出会えたのは銚子についてから約1時間後。なっ、なぜそんなに時間が…。 |
18:00頃コンビニを出て、再び進路を西へ。20号は依然として軽度の渋滞で少しずつしか先に進まない。すると犬吠埼班のきゃあさんから「犬吠埼だああああ。うみだああああ。灯台だああああ。」というメールが、早く小淵沢に着いて返事を送ろうと決意。韮崎からは、新歓合宿の初日の買出しの帰りに使った裏道を通ることに。裏道だけあって、他に車もほとんどなく面白いように先に進む。
そして、18:45頃小淵沢に無事到着。駅近くのローソンに直行し、18:48にきゃあさんに「小渕沢田ああああ、ローソンだああああ、観測所だああああ」というメールを送り、糸井車の平松に電話。彼らも(途中コンビニで休憩し)ちょうど小淵沢についたところらしく数分後ローソンに現れた。夕食、夜食、明日の朝ご飯を購入して、いざ観測所へ!
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18:30
例に漏れなく『部長』は『遅刻』のようです。というか寧ろ、今『栃木県にいる!?』らしい。Nヒ、NRも未到、しかし彼らを待つことなく出発することにする。まずはコンビニで買出し。登山するのだから、重装備で臨まなければならないことは当然だよね?ウィスキー『RED』、赤ワイン、ビール、カクテル、サワー、日本酒、、、過不足のない補充に満足。今日のうちに『下山できない』ことを誰もが悟り、注意深く食料を買い込む。ケーブルカーを待つうちにNヒと合流、伝言板に『NR、突き進むのだ!!』みたいなことをFSが書いて、乗車。 |
さらに、ここで出会ったのは実はやまのんだけではなかったのだ。前日まで来る素振りも見せていなかった07のたかじぃとまなぶさんのお二人が、突然(当日予告はしていたけど)車で犬吠埼に!しかも、なぜだかぼくたちよりかなり早く!さらに、朝にはし
ょうやま車とも出会っていたらしい。いったいどんな手品を使ったんだろう。時空をゆがめたとしか思えないぞっ。まあとにかく、ここで人を拾うことができ、のんびり海遊び3
を楽しんだのだ。逃げ遅れて波に襲われる人もいたり、サボテンの攻撃を食らう人もいたり、みんな子供に返って楽しそうだったね。あまりに楽しかったんで、よでぃとの合流はしょうやま車に任せよう、という不穏な動きが生まれていたことを、きっとしょうやま車の人たちは知らないんだろうな。 |
途中、高福寺の看板の所で道を間違えながらも19:05頃観測所に到着。観測所の居住棟前のスペースに車をとめようとしたがなんと、雑草に覆われて進入不能(段差の位置がわからない)。車を停めると、平松、松葉、浦越の3人が雑草を分け入って倉庫に行き草を刈る道具がないか探すことに。鎌が3つあったので3人が草刈を開始。
ふと東の空を見ると月が昇ってきている。空を見上げると、気象学的には晴れだが結構でている雲が気になりながら草刈りを見守る5人。途中、古藤さんと藤田さんも交代で草刈りを行った。筆者は撮影活動に専念。
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7/16/19:09 |
7/16/19:15 |
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7/16/19:16 |
7/16/19:23 |
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7/16/19:24 |
7/16/19:30 |
そして、19:30頃、何とか居住棟(?)、倉庫、トイレなどへの通路が確保され、居住棟の中に入ることが出来た。先ほどコンビニで買った夜食を食べ始めるが、狭い部屋の中に8人も人が入り、しかもコンロを使うので非常に暑い。虫が入ってくることも心配されたが窓を開けることに(これがあのような事態を引き起こすことになるとは誰も予想だにしていなかったのであった)。
夕食を食べていると成相からメールが、高尾山は快晴らしかった。小淵沢まで来て天候が今ひとつでは、他の2部隊に負けたなぁとちょっと後悔。
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19:20
ケーブルカー降り場至近には『観望塔』というなかなかイケてる観測地があるのだが、ああ無情、軟派な『ビア・ガーデン』に占領されてしまっている。到着がもう一歩早ければ。。観望塔横の広場はなかなか観測条件が良く、既に満月は燦燦と光を放つ。無風快晴、これ以上ないコンディションである。月食が始まるまでに時間を持て余していたN*達は「幸せを壊しに行くぜ」と不審な挙動を示し始め、卓上にはコンビニ弁当、安物の酒類が並び、後は今世紀最後の月食を迎えるのみとなった。 |
さて、しょうやま車は何をしていたかというと、どうやら渋滞に巻き込まれてしまったらしい。で、銚子への到着がちょうどよでぃが電車で銚子に到着するのといいタイミングになったんだよね。うーん、ありがとう、しょうやま!
まあしょうやまたちをずーーーっと待たせるのも悪いので、楽しんでいたいところを切り上げて銚子へ戻る。ついに、よでぃとしょうやま車で来たしょうやま、くさか、ないとう、きょうと合流!11人のメンバーがそろいました。時刻は19:00過ぎ。もう日が沈もうとしていて、夕焼けがきれいな頃でした。
ここで今後の行動を決定!犬吠埼は灯台が明る過ぎるということで、予定を変更して茨城県の海岸沿いへ。銚子からは「銚子大橋」という橋を越えればすぐに茨城県なのだ。そこまでいくのに、僕はたかじぃのレビン(マニュアル)を運転させてもらう。うーん、やっぱりマニュアルは楽しいねえ。これから免許をとろうとしている人は、できればマニュアルの免許にしよう。オートマだとあきちゃうぞ。
茨城県の海岸沿いで観測地を探すこと約30分(実はこの時も道に迷いまくった。)無事観測地も決まり、コンビニでお弁当も購入して準備OK。そして、月食の時がやってきたのだ。 |
20:00過ぎに外に出て望遠鏡を出し観測の準備をはじめる。いつのまにか空は快晴になってる。とりあえずこれで他の場所に負けたわけではないなと思いながら、まずはLX200-25の光軸あわせをするが、光軸をほぼ完璧にあわせても月の像のピントがいまいち合わない。FC100の方は、赤道儀システム90に取り付けようとするが、どこを探してもウェイトが見つからない。 そこで浦越が、ペットボトルをウェイト棒に取り付けてウェイト変わりにするためのガムテープを買いに糸井車でコンビニまで。
LXもいよいよ本格的に壊れているのかと話し合っていると、「あれ?月欠けてない?」という声が。時計を見ると本影食が始まる時刻になっているではないか!すぐに望遠鏡で確認しようとするが、LXについているアイピースは光軸合わせようにつけた7mm。倍率が大きすぎて一部分しか見えない上、LXの集光力で月が欠けているんだかいないんだか分からない・・・。しかもアイピースの入った箱はいくら探しても見つからない・・・。「しまった、糸井車のトランクの中だ」という、松葉だか平松だかの声。糸井車が帰ってくるまで望遠鏡を使った撮影は出来ないので、とりあえずはビデオカメラのズームで撮影。デジタルズームなので画質はいまいちだがやむを得まい。 |
20:57
「あー、欠け始めたー」と誰かが叫び、NN式望遠鏡で確認すると、然り、月は左下から減少していくようだ。肉眼で見たほうが多く欠けているように見える。NRが到着、彼の反射望遠鏡も組み立てられ、天気・機材共に、充実した観測を楽しむことができそうである。ところがさすがは高尾山、雲行きが急に怪しくなり、『皆既月食となり赤銅色に輝き始める瞬間』を見届けることは残念ながらできなかった。酒に酔ったような月に親近感を覚え、僕らは更なる感動と『出会い』を求めて頂上まで登ることにした。 |
その場にいた11人の中で、写真をとる予定の人が5人。月食開始の時間を逃さないよう、急いで準備を始める。海に近付いて、おしゃべりしながら月を見る準備を万全に仕上げる人もいる。ぼくはないとうに手伝ってもらいながら、MT-130を組み上げる。ここでまたもや問題発生!微動ハンドルのネジがなくなっているっ!!!車のトランクを探しても見つからないので、けっきょく微動ハンドルなしで天体を見ることに…。うーん、なんて使いづらい望遠鏡になってしまったんだ。
こうして、月が欠け始める前にこっちは準備が無事できたんだけど、その頃空の準備がおかしくなってきた。突然雲が出てきたのだ。ああ、もしかしたら出ちゃうかなあ、と思っていはいたけれど、ほんとに来るとは…。たしかに海岸沿いは、昼に暖められて空に上がった水蒸気が、雲や霧になりやすいから、夏場は良くないんだよね。知ってはいたんだけど、まあ大丈夫だろうと、根拠もないのに楽観視してしまった。くうぅぅぅ。この時はほんとに観測地の選択を誤ったと思ったね。まあ気温が落ち着いてくれば、この雲はなくなるはずだから…とか考えたけど、確実になくなるわけではないし。はっきりいって祈りたい気分。うぉーーー、雲ーいなくなってくれーーー。 |
そうこうしてるうちに糸井車到着。トランクからアイピースボックスを取り出しLXに装着。と同時に、ペットボトルをウェイトにしてFCの準備もはじめられた。
もうもとの画質は得られないのかと思われたLXだったがアイピースを変えた途端ピントもぴったりあうように。どうやら7mm
LVのアイピースがいかれていた模様(このアイピースだって結構高いのでショックを受ける)。
21:20ごろからFCを使って順番に写真撮影。浦越、直焦点撮影。平松、コリメート法で拡大撮影。僕デジカメでコリメート法で拡大撮影。
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7/16/21:40 |
7/16/21:58 |
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……。残念ながら、月食が始まっても雲はふにふに漂っていました。望遠鏡は向けているので、雲を通して月が見えるんだけど、やっぱりなんだか不満だぞ。雲が濃くなったり薄くなったりするごとに月が明るくなったり暗くなったりするのも、少しは面白いかも知れないが、それ以上に悲しい。ぼくは写真はとっていなかったけど、写真をとる人たちは大変だろうし。もっとも、まだ欠け切ってなければ、月の写真は数百分の一秒程度の露出でとるから、雲の少ない隙を狙えば撮れなくはないけれど。ああ、なんだかいきなりショックだなあ。ぼくは疲れを癒すためにお弁当を食べることにしました。
すると、突然新たな敵キャラ(?)がっ!!どこからともなく(ほんとにどこからやってきたんだろう??)二匹の犬が登場したのだ。しかも一匹は黒くてもう一匹は白っぽい。なんで海岸に犬がいるんだーとか考えているうちに、彼らの狙いがわかってきた。どうも僕の右手が狙われているようだ。そう、奴らはお弁当のにおいにつられてやってきたらしい。うひゃーー。ぼくは、お弁当を犬の届かないところにやりつつ、望遠鏡をいじったりしてみる。さらにめんどくさいので、くさかに犬の相手をお願いしてみる。くさかの攻撃!くさかは「わん(日本語)」と話しかけてみた。犬たちの攻撃!犬たちは「Bowwow!!(犬語)」とくさかにむかって吠えてきた。おーーい、くさかーー、攻撃は逆効果だようーーー。犬たちは今度は声まで出して、お弁当を欲しがっている。いっそのことあげようか、とか思ったけど、やまのんに「一度あげるとまだまだもらえると思って調子に乗ってくるよ」といわれたので、やっぱりやめてみる。あああ、座って望遠鏡を操作していたら、今度はなめてきたよーーー。頭や駒ブレをなめてくるんだ、こいつらは。いい加減いやになってきた。ひいぃ。誰かは「さすが犬吠埼、ほんとに犬が吠えてるね」とかっていってたし。でもちょっと待て。ぼくらがいるのは、茨城県であって、犬吠埼ではないではないか。なんで犬に吠えられるんだーーーー。 |
いよいよ皆既月食に突入する22:00直前残念なことにデジカメのバッテリーが切れる。しょうがないので車のシガーソケットでの充電が終わるまではFCの上に雲台をつけて手動追尾状態にしたビデオカメラで撮影。そして、皆既月食に突入。月のすぐ上を見るとなんと天の川が!天の川と満月が同時に見られるなんて感動!小淵沢に来たかいがあった。
皆既月食中に、1999/S4リニア彗星と小惑星ベスタを拝む第2目的に移るが、VAIOとLXの同期がうまくいかない。ベスタは月という尤も分かりやすい目標の近く似合ったため望遠鏡の中に収めることが出来たらしい(僕は見てません)が、リニア彗星は目印となるきりん座がよく分からず結局見られなかった。
この間、天文部以外の友達からもメールが入り一般人の関心も高いことを実感。日食と並んで、明らかに目で見て分かる天体現象だからねぇ。あらかじめ知らないとパニックになるな。 |
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そんなこんなで楽しんで(?)いるうちに、ついに月は皆既しました。おおぅぅぅ、ほんとに赤いよう!!実は赤い月を見るのは初めてだったりする。皆既直後はまだ雲も残っていたんだけど、ラッキーなことにだんだん雲はいなくなってくれている。だんだん見える星の数も増えてくる。望遠鏡で月を見ると、なんだか立体的に見える気もするし。やっぱり東京よりはきれいに見えているよね。きてよかったなーー、と少しは思えたよ。だけど、「この空、悪くはないよね」っていってみたら、ないとうに「悪い」と一瞬で返され、観測所組に電話してみたら「こっちは天の川が二つにわかれてるのまではっきりわかりますよー」といわれ、ちょっぴりうらやましくもなってしまった。そう、やっぱりぼくらが選んだ観測地は、観測所よりはよくなかったのだよ。ああ、もっと詳しく見回る余裕があったなら!いきあたりばったり計画をちょこっと後悔したよ。
さて、雲もなくなって落ち着いた頃に、ぼくはこのツアーの最大の目的を果たそうとがんばってみる。そう、リニア彗星を探しはじめたのだ。あらかじめ結果をいっておくと、見えませんでした。見つけられませんでした。ああ、皆既が終わる時間までひたすらがんばったのに…。いろいろやりました。ノートパソコンを立ちあげて、正確な位置を確認したり。とりあえず、双眼鏡でその場所を見てみたり。それでも、だめでした。原因はいろいろ考えられるんだけどねえ。まず、空の状態がそこまでよくなかったってことがあげられるよね。ぼくがその場所を選んだのは、視野が開けているからだけど、視野はあるけどガスが出ていたらやっぱりきつかった。あとは、MT-130が使いづらかったこと。微動ハンドルが使い物にならなかったってだけじゃなくて、なんとぼくがニュートン反射の望遠鏡を使うのは生まれてからたったの2回目だったのだ!うーん、ぼくはほんとに天文部に3年以上もいるんだろうかっ?!やっぱり、準備は色々と必要だね。うぁーーー、やっぱり見られなかったのは残念だよう。けっきょく一度も見られないまま終わってしまうのかなあ?? |
デジカメのバッテリーの充電も終了し再びコリメート法撮影。だんだん月の左側(写真では倒立像なため右側)が明るくなっていき、23:50ごろついに皆既月食終了。
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7/16/23:17 |
7/16/23:36 |
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7/16/23:40 |
7/16/23:48 |
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7/16/23:49 |
7/16/23:51 |
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7/16/23:52 |
7/16/23:58 |
月はどんどん輝きを増していった。 |
23:00
頂上へ到着する頃、未だ月は皆既月食である。どうして皆既月食になると赤くなるの?説明をいろいろ聞いたような気がするのだけれど、良く分からなかった。誰か教えて。頂上には思ったほど人が居らず、『ボ〜〜ボ〜〜』と怪しい音色を奏でる笛を吹く旅人風の男性と、つがい一組を確認したのみでありました。ああまさに世紀末、赤い月に照らされて赤くなる僕らの表情、繰り広げられる不毛なトーク。月はそろそろ正気を取り戻し、白く輝き始める。 |
そんなこんなで、もがいている間に、月も顔を出し始めてきました。だんだん空が明るくなってきて、星が見えなくなってくる。なんだか夜明けが来た気分だね。犬はいつの間にやらいなくなっていて、たかじぃとまなぶさんも皆既が終わった頃に帰ってしまった。たかじぃは翌日(ってゆうか当日)出張らしい。朝6:00とかいってた気もする…。本気なんだろうか?? |
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7/17/0:21 |
7/17/0:24 |
月がもとの輝きを少しずつ増していく0:30頃、糸井車で、糸井さん、松葉、古藤さんの3人はローソン(観音平に上る途中のやつ)へ。月明かりはどんどん明るくなっていつのまにか、周りの人の表情が分かるほどに。
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7/17/0:44 |
StellaNavigator Ver.5/AstroArts
Inc./ASCII Corp. |
そして0:53本影食終了。
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ぼくらは、のんびり出てくる月を楽しんでいました。今度は雲はいなかったので、写真を撮る人たちはがんがん狙っていたなあ。そうして、月食が終わると、あとはお片付け。望遠鏡をしまったり、各自荷物をしまったりして、帰り支度をしました。そうそう、いろんなものが潮風にやられていたのがショックだった。ノートパソコンにも塩がふられていたし、望遠鏡とか大丈夫なのかねえ。心配だ。まあ、その場で処理できることだけやって、あとは仕方ないので後回し。荷物を車に積むと、観測地を離れました。 |
月明かりの下で、くだらない(?)写真を数枚撮影。もう暗順応が解けてもいいやということで、集合写真をストロボをたいて撮影。
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7/17/1:13 |
1:20頃片付け開始。ドライバーはとっとと寝ないといけないので片付けを他の6人に任せて観測所の中で先に夜食を食べることに。
僕がカップ麺に注ぐお湯を沸かせている間に糸井さんが夜食を食べ終え観測所で仮眠を取り始め酔うとしていた正にその時、左の腕に虫が止まった感触。懐中電灯の光を当てると・・・、羽蟻だった。興味本位で部屋の中を照らすと、何百匹もの羽蟻が入って正面の窓(ラーメンの汁を捨てる窓)に群がっている。よく見ると窓の下の床にもたくさんいるではないか!数時間前に開けた窓が開けっ放しになってたため、蒸し暑さで巣立った(羽蟻は6、7月の気温・湿度が高い日に巣立つ)羽蟻が、観測所の中に侵入した模様。片づけが終わって、観測所にはいってこようとする人を追い出し、われわれ2人も必要なもの(ガスコンロ、夜食)を持って脱出。糸井さんは車の中で寝ることになった。
道路に銀マットを強いて、気を取り直して夜食タイム。
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7/17/1:55 |
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実は銚子に戻る時にまたもや道に迷ったんだけど、そんなことはおいといて。しょうやま車は月曜に用事がある人がたくさんいるので、早く帰らなきゃいけない。そのため、銚子でお別れすることになったのだ。しょうやま、くさか、ないとう、きょうは一足早く東京へ。ばいばーーーい。でも、ぼくらは次なる目的地へ。それは、お昼にも一度いった犬吠埼。そう、犬吠埼で夜明けを向かえようと企んでいるのだ。犬吠埼は東側は完全に水平線なので、天気さえ良ければ海からのぼる日の出を楽しむことができる!そうでなくても犬吠埼はそのものを観光するのにもきれいだしね。昼間はあわただしくて犬吠埼を楽しむってわけにはいかなかったから、夜明け前のしばらくの間で楽しもうと企んだのだ。 |
2:00頃夜食を食べ終え、僕も仮眠を取ることに。携帯電話のアラームを4:00にセットしてオヤスミナサイ。途中ブレーキペダルをわざと押してみたりしたのだが、気がついただろうか? |
2:00
お待ちかね、LOの『×○△・・♪(自主規制)』の話から始まり、FHの『のろけ話』、KRの『問題発言』、皆のテンションは青天井、高尾山頂は今世紀最大のピークを迎える。「XXXX大学だと、誰よ?」「そりゃー、YYじゃん。」「えー、ZZだよー。あの『悩ましげな表情』がたまらない」・・・「で、FS、君はどうよ。」・・「あ、そういえば??さん、彼氏がいるっぽい。」「うっそー。」・・・「あはははははははははは」。。。 |
犬吠埼では灯台の光がすごく幻想的な雰囲気を出していたよ。周期的にまわる光が霧を通って、青や緑に色づいて。時には虹のようにいろんな色に見えてきたり。そして、霧も光にてらされることによってすっごく立体的に感じられて。まわりには花々が咲いているし、地形も一度海に沈んだものが出てきたんだろうと思われるすっごく独特なものだしどれだけその場所にいても飽きないような、素晴らしい場所でした。ぼくらは明らかに越えてはいけなさそうな柵を乗り越えて、崖のはしっこまで移動して、日の出を待っていたのだ。 |
爆睡中。(何を話していたのだろう?) |
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4:00過ぎに起床。尾上からメールが入り千葉県勝浦は曇りだったとのこと。車の外に出ると、まだトークをしているではないか。元気だなぁと思いつつ、僕も話しに加わる。
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7/17/4:28 |
先日、哲さんが大ジョッキでビールを4杯飲んだ話などで盛り上がっているうちにそろそろ帰宅の時間に。
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4:30
勇者は次々に力尽き、残るはNN、NK、LO、KRのみ。その時!「う〜、さむい〜、かゆい〜、『さびしい〜』、、むにゃむにゃ、、」天文部経済の牽引役、好調N※にも終に不況の波が?!あ、携帯電話、置いたまま寝るのはやめよう。メール読まれちゃうよ。うん、大丈夫、もちろん読んでないから。心配しないで。 |
しかし、残念なことに、海からのぼる日の出は見えなかったよ。またまた雲に邪魔されて、お日さまが遮られてしまったのだ。けっきょく見ることが出来たのは、雲から出てくる日の出でした。…こんなんじゃ満足できないよー。だけども、犬吠埼の雰囲気はすっごくよかったな。そうそう、日の出は満足に見られなかったけど、もう一度赤い月を見ることができたんだ。それは、沈む直前の満月。ちょうど夕陽が赤いように、月も赤く染まっていた。あれもきれいだったな。 |
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7/17/5:20 |
先発隊は古藤さんが1限が始まる9:00にお茶大に着けるよう5:20ごろ観測所を出発。今度はまず国道20号に降りて東進することに。ナビの松葉は徹夜明けだというのに起きていてくれている。ありがたいなぁ。後部座席では12の女性2人がオヤスミ中。
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太陽を拝んだ後は、ただ帰るだけでした。みんな疲れはてていて、ドライバーとナビ以外はたいてい寝ていたね。 |
6:20頃勝沼まで到着。ここからは峠を避けるために中央自動車道に入る。早朝の高速道路は空いていて実に快適。 |
6:00 目が覚めると、もうすっかり朝。だるい。
下山→乗車→帰宅(あるいは大学直行)。
みなさん、無事に帰りついたかな?
一刻も早い社会復帰を願っています。
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7:00頃に八王子料金所に到着。国立府中〜府中BS(バス停)間渋滞2km所要時間5分の文字が目に入るがそのまま高速を走り続けることに。しかしこれが失敗、通勤渋滞は調布インターまで続いていて通過に30分以上かかった。その先も渋滞してる模様だったので調布で国道20号に再び戻る。
最寄のJRの駅と言う事で古藤さんを三鷹駅まで送ることに。当然のように三鷹通りは混んでいて間に合うか冷や冷や物。 |
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しかし何とか8:00過ぎに三鷹駅到着。古藤さんを降ろして、おそらく1限には間に合うだろうと胸を撫で下ろしながら井の頭通りへ車を進める。井の頭通りも混んでいたがわれわれは急いでもしょうがないのでのんびり駒場を目指す。 |
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そして9:40頃(?)先端研到着。車を停めて、僕と松葉は当然のように部室に行くことにしたが、藤田さんも部室に行くことに。 |
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うだるような厚さの中後続隊の到着を待って部室で昼寝する3人。あぢー。 |
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途中渋滞に巻き込まれたり、やっぱり道に迷ったりしながら、西葛西に戻ってきたのは10:00頃。車を返して解散しました。うーん、みなさんお疲れさま!そして、お休みなさい!ぼくも、バイトに備えてぐっすりと眠りにつきました…。 |
仮眠中。 |
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12:00ごろになると、他の場所で観測した続々と部員が集ってくる。犬吠埼では本当に犬が吠えていたなどという話を聞きつつ、平松に現在地を問うメールを送るとまだ立川という返事が。入構証は12:00〜14:00、果たして間に合うのだろうか?とちょっと心配。 |
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13:10、井の頭通りを大山の交差点で右折したとの連絡が平松から入り、松葉と2人で先端研へ。先端研に着くとすでに糸井車は荷物を降ろして帰ったあとで、哲さん、浦越、平松の2人が荷物を見張ってた。荷物を田辺車に詰め込み、平松が取った入構証で学館前に乗り付ける。LXなどの機材を積み下ろすともう14:00直前。急いで学内を脱出し14:40ごろ帰宅。よってその後部員がまっすぐ帰ったかは不明。
とにもかくにもこうして皆既月食観測会小淵沢観測所班の活動は終了した。 |
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P.S.羽蟻は無事退治されたのだろうか?
P.S.2.ビデオで撮影した映像をいかにして静止画としてPCに取り込むか思案中。最新のVAIOユーザーの方(I.S.またはN.N.)協力してくれない?うちのVAIO古くてiLINKついてないだよねぇ。
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文責:田辺 健 |
文責:成相 直樹 |
文責:竹井 洋 |