平松です.僕の意見を述べておきます.
1.外に対して
地文研天文部は,アマチュア天文界にあって学術面ではその最先端を走って
いるとはいえません.むしろどちらかといえば底辺に近いでしょう.部とし
てオリジナリティーあふれる観測・研究をやっているわけではありませんか
ら.「みんなで星を見て楽しむ」というのがスタンスだと思います.
そんな地文研天文部が「五月祭」という外部との接点を持てる場で何がで
きるか.研究発表は,太陽観測以外はできないのが実状です.しかし,
多くの人に,「星を見る楽しさ」を知らせることはできます.幸い,世間一
般,特に子供のなかには宇宙に対して興味を持っている人が少なからずい
ます.そんな人たちに対して,その宇宙に対する好奇心を満足させ,さら
に深く宇宙に関心を持ってもらうような企画が,底辺に近い地文研天文部
だからこそできると思うのです.
2001年の天文現象の目玉は,しし座流星群です.予想極大は11月18・19日.
たぶん駒場祭はこの1週間後でしょう.天文現象の中でも流星・流れ星は
特別天文に興味のない人にも親しみやすく,多くの人に宇宙のおもしろさ
を知ってもらうには格好のテーマだと考えます.天文部としてこのイベン
トを告知するには,五月祭が最後のチャンスです.この機会に,ぜひ夜空
を眺める楽しさを知ってもらいたいのです.
2.内に対して
別にしし座流星群極大近くになれば,新聞・雑誌・テレビがしし座流星群の
話題を取り上げるでしょう.ではなぜこれを五月祭でやりたいか.
もう一度11天文部で何かをやりたいのです.僕に言う資格はないかもし
れませんが,多くの人に不満の残った駒場祭で終わりにしたくないのです.
以上が,僕が五月祭で展示をやりたい理由です.論理的でないことは承知し
ています.これでみんなを納得させることができるとは到底思えませんが,
そのような魅力ある提案も今のところできません.
11のためになる,とは,どういうことなんでしょうか?誰かがちょっとで
も苦痛を感じてしまったら,それは多分11のためにはならないでしょう.
誰も苦痛を感じることなく楽しくやれればいいのでしょうか?
「やると決まったからやる」というような,消極的義務的参加では,多分何を
どんなにやっても楽しくはならないと思います.ならば,今回は五月祭に出
展するのは取りやめたほうがいいのでしょうか.
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東京大学教養学部理進1組(天文学科進学内定)
平松 正顕 HIRAMATSU Masaaki
g940824@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp
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