とりあえず、先の平松君のメールを見て僕が今思いつくことを投稿してみましょう。
(かなり長くなってしまいました。)
今のところ、展示をやる場合に、どんなテーマでやるか、については、僕はこれ以外
の案が出せません。
で、どんな形で展示をやるか、ですが。まず、わざわざ足を運んでくれたお客さんが
見て楽しめるような展示というのが理想でしょう。もちろん、準備をする我々が楽し
める内容であることも大事ですが、前に平松君も書いていたように、もしこの展示の
出展が、「『星を見る楽しみ』を知らせる」ことにあるというのであれば、お客さん
のことを考えないわけにはいきません。(僕もこの考えには賛成です。)
となると、文章を書いて見てもらうというだけでなく、何か目を引くものがほしい気
がします。一昨年の09の展示では、その前の年(?)の、しし座流星群の流星のビ
デオをずっと再生していました。
1の流星。これは09でもやっていました。もし違いを出すとすれば、アッシャ博士
の理論をかいつまんで説明して(あまり高度なことはやれないので、天文ガイドなど
の特集記事から抜粋する程度でしょうが。)、今年は期待できるんですよ、というこ
とを強調するというのが一つの案でしょう。多分、一般の人は大出現があるとすれば
一昨年、去年だったと思っているのではないでしょうか?(新聞では一昨年の極大時
に、「33年ぶりに流星雨か?」と報道されていた気がします。)
そして、お客さんのことを考えるという観点から言えば、それまでにあるペルセウス
座流星群(8月13日極大&今年は条件最良)と一緒にして、「観望ガイド」みたいな
ものを配るパンフレットに載せるというのもいいのではないでしょうか。
僕が上で言っている観望ガイドとは、いつ、どの方角を見ていればいいか、例えばし
し座流星群ならしし座の形や見つけ方、輻射点の位置、極大の夜の例えば午前3時頃
どんな方向にどんな高さで見えるか(これは天文ガイド等にもよく載っているような
やつ)、観測方法などを図とかを使って説明したもの(要するに、天文雑誌の記事と
同じもの+α)です。
もちろん、松葉君が書いていたような電波流星観測も可能なら、それもいいと思い
ます。僕らが五月祭に出展する目的が、「『星を見る楽しみ』を知らせる」こととい
う時点で、対象としているのは一般の、天文ついてはあまり知識のない人なのだか
ら。大学の天文サークルに入ってバリバリ観測を行っているような人も来るかもしれ
ませんが、多分そんな人ばかりではないでしょう。もちろん、こういった人のことも
考えなければいけませんが。
(可能なら、と書いたのは、僕があまりこれに詳しくないからです。実際に五月祭ま
でに準備できるのか見当もつかないので、「可能なら」と書いたわけです。)
2の国際宇宙ステーション。僕は駒場祭で12がやった展示との違いが出しにくいと
感じていますが…。何か意見求む!
3の2001年の天文現象。僕はこれが結構いい気がしています。何故なら、このテーマ
なら、「『星を見る楽しみ』を知らせる」ことができる気がするからです。観望ガイ
ドを渡せば、いつ、どの方向を見ていれば、こんな感じに見えるはず、ということを
伝えることができます。あとはその人が見るかどうかだけですから。僕らができる
のはそこまでです。
ただ、見に来る人が東京近郊に住んであることを考えると、火星の接近などよりは、
郊外に出ればある程度観測ができる部分月食やしし座流星群の話題を大きく取り上げ
ることになると思いますが。
(大体、火星の接近は望遠鏡がないと何も違いがわからないし。ただ、こういう現象
があるから、最寄のプラネタリウムなどで観望会があると思うので、行ってみては
どうですか?と情報提供することはできるので、全くやらないというわけでないです
が。)
4の天体写真。これを中心でやるのは…。お客さんの目を引くという意味ではいいの
ですが、もちろん一昨年のように写真の販売をするわけではないでしょ?
08、09の方々の撮った写真とあわせて展示するのなら、それなりの『天体写真展
示』となるでしょうが、やるとしても、展示で余ったスペースにそのコーナーを作る
程度かな、と思ったりしています。
5の活動の紹介。野本君の太陽観測のデータを展示するとしたら、でもそれだけをや
るのではなく、「一つのコーナー」とすることになる気がします。
(Nヒ、ごめん。)
でも、部室のベランダにある望遠鏡(あるいはそれ以外の望遠鏡)を本郷まで持って
いって、実際に太陽を投影して黒点を見せたり、ということも可能かもしれません。
大体一週間ごとの黒点のスケッチと並べて、太陽の自転がわかるってことをみせる
こともできます。ただ、望遠鏡をどうやって本郷まで持っていくか、そして南向きの
部屋じゃないと室内ではできないといった問題点はありますが。時間帯によって太陽
が見えなくなるなら外でやったっていいけど、誰かがいないといけないから、どうで
しょう?無理かな。
上でも少し触れましたが、天文に詳しい人がきたらどうするか、という問題につい
て。一つは、五月祭のパンフに「易しく解説」とか載せてしまう。または、4あるい
は5で、そういった人も少しは楽しめるようにする。それか、(今年の出展は普通の
人を対象にしているという理由で、)無視する。
といったことしか考えつきません。ただ、一つはっきりしているのは、このような人
も、普通の人も、みんなが満足する展示というのは不可能だということです。どこか
で妥協しなくてはなりません。3だけだと、このような人は楽しめないということに
なりかねない。これが問題点。
僕が思いつくことはこれくらいです。
僕は、1のしし座流星群の話題を含めて3の2001年の天文現象の解説を何らかの形で
取り入れるのがいいのではないかと思っています。ただ、それを配るパンフレット
(五月祭のパンフとは違う)に書くだけにすることもできます。つまり、展示内容と
パンフレットの内容は必ずしも全く同じである必要はないと思うんです。
なので、例えば、あくまで一例ですが、展示では流星全般について(今年のしし座流
星群の話題も含む)と太陽(黒点観測の実演を含む)についてやって、パンフレット
は2001年の天文現象の解説をするということもできるのではないでしょうか。なぜこ
うするかというと、見に来た人が今年の天文現象について解説してある文章を読む
だけだと(その来てくれた人にとって)何か物足りないと感じるのでは、という気が
してしまうのです。(こう考えてしまうのは僕だけでしょうか…。)
だから、実演をやる。そして、天文に詳しい人も考慮して、流星については詳しくや
る。欲張りすぎかな。別に1と4を選んだ特別な理由はありません。
まとめると、
「目を引く」ものは1の電波流星観測、4の天体写真、5の太陽黒点の観測。あと、
触れなかったけど、スライド(僕はあまり詳しく知らないので何ともいえないので
すが…)。
「天文に詳しい人も楽しめる」(かもしれない)ものは、1のアッシャ博士の理論、
電波観測、2の国際宇宙ステーション(あまり詳しい人はいないのでは?)、4の天
体写真、5の黒点データ(天文といっても太陽黒点をやっている人ばかりじゃない。
電波観測も同様)。
ということになりますかね。(僕の主観によるところが大きく、異論もあるでしょう
が。)理想は、これから一つずつ選ぶ、でしょうか。
あと、4と5については、一部の部員によるものになってしまうのですが、どうなん
でしょう?
とりあえず、僕自身もみんなの意見が知りたいので、何か感想・提案をMLに投稿し
てください。「これがいいのでは?」というものでもいいでしょう。
この文章も、熟考して書いたわけではないので、前言撤回はあり得ます。
(今気付いたけど、いつのまにか複数のテーマでやるという前提になっている…。
僕は別に一つのテーマでもいいとは思うんだけど。)
とにかく、「何をやるか」の議論はこれからです。
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尾上 愼介
東京大学工学部機械情報工学科進学内定
g940707@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp
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