1999年しし座流星群観測会


1999年11月17日〜18日

1900年代最後のしし座流星群観測会となる今回の観測会、極大は日本時間18日午前にヨーロッパでといわれ流星雨の見込みは薄かった。午前中は快晴であった天候も集合時刻の18:00頃にはうす曇に変わっていた。

しかし万に一つの可能性にかける部員たちは車組(日下さん、武田さん、釜我、左近、鈴絢、成相、平松、松葉、僕)と電車組に分かれ、それぞれ学館前と正門前に集合。
電車組は18:00過ぎに駒場東大前の駅から小淵沢に向けて出発した。
車組は18:30頃にやっと日下さんが運転するレンタカーのキャラバンが学館前に到着、18:40頃出発した。

環状6号線(山手通り)を北上し初台から甲州街道へ。甲州街道は帰宅ラッシュと重なったのか結構混んでいた。高井戸ICから中央道に入る計画を立てるも、実は高井戸I.C.には下り線入口はなく、甲州街道を調布まで走る事に(ドライバーの皆さん注意しましょう、中央道に入るときは首都高の永福I.C.から、なお永福I.C.の入り口近くで立体交差車線に入ってしまうと入り口を通過してしまうので要注意!)。

調布I.C.から中央道にはいる際(19:30頃?)電車組から電話が入り、高尾についたとのこと。この段階ではまだずいぶんの遅れをとっていた。日下さんの運転で中央道を西進するが、空の様子はかなり悪く時々厚い雲の間から月が見える程度、流星は無理だなという雰囲気だった。

山梨県には行ってしばらく走っていると、トンネルを抜けた直後頭上にオービス(自動速度違反取り締まり機)が現れた。このとき日下さんが出していた速度は約120km。オービスのフラッシュが光った感じはしなかったらしいが、警察署への招待状が後日日下さんの家に届かない事を祈りつつ走る事に(一説には肖像権の問題で助手席に人が乗っていると招待状は届かないという話もある)。

休憩を取るために21:00頃境川P.A.にはいることに。僕が座った中列左側の席は出入り口があるためシートのは場が半分しかなく結構腰が痛くなっていた。P.A.ではそれぞれ軽く食事をとる事に職権(僕はカツ丼)を買っていると日下さんの叫び声が!

何事だと思って振り返るとそこには学生会館203号会議室の鍵を持った日下さんがいた。

18:00前に203の鍵をしめてポケットに鍵を入れ、学館事務室に返すのを忘れてしまっていたらしかった。
学館で22:00まで作業をしているはずの萱場さんに指示を仰ぐためi-mode Mailを出す事に。すぐに返事が返ってきた。

21:06「検討中」

21:09「今日はスペアがあるから、明日必ず返せとのこと。」(学館運営委員の台詞だろう)

とりあえず今すぐ戻る必要は無かったが、オービスの件と言い、鍵の事といいこの日はずいぶんついてない日下さんだった。

Blueになった日下さんの運転で21:30頃P.A.を出発。電車組からは22:30ごろつくというMailが入っていた。

我々車組は22:00前に小淵沢I.C.に到着。駅近くのローソンによって夜食となるものを購入することに。観測会は合宿と違って禁酒の掟がないので、酒(3リッターのビールに惹かれた)を買うかどうかで11達は(要は成相と左近と僕がだが)迷っていたが飲むと寝てしまうので結局買わないことに。

22:20ごろ無事観測所に到着。日下さんは電車組を駅まで迎えに来るまですぐ出発した。すでに結構寒かったのですぐに防寒着を着こんだ。そらを見上げると雲量3くらい。雲の切れ間には結構星が見えた。萱場さんにi-mode mailで東京の天気を尋ねると

22:21「くもってるって!ダメダメ」

という返事が、さらに

22:51「雨」

瑞垣山に行ったお年よりからの電話では向こうは曇りらしく、他の場所に比べればましな天候であった。

観測所に到着。 内部はこうなってます。
11/17/22:22 11/17/22:24

道路に銀マットを敷いて寝転んで星空を見ていると22;50ごろ電車組を載せた車が帰ってきた。轢かれないようにすぐに移動し電車組を出迎え。観測所運営委員である匡さんによって参加者の確認と利用代(\500)の集金が行われた。

北の空の方が雲が多かったので多くの人は観測所に残っていたが、観音平まで様子を見に行く人(日下さん、鎌が、鈴絢、他)は再び車に乗って出発した。残った我々は銀マットを再び引いて流星を待つことに、全天で5分に1個くらいの流星が見えたがしし座流星群としてはいま一つ。電車組が買ってきた酒を飲んでるやつもいたらしかった。

寝袋に入って流星観測。でもあまり見えない。
11/18/1:07

1:00ごろには観音平調査隊もあきらめて帰ってきた。このころからちょうど全天にわたって曇っていた事に加え、観音平の帰りは釜我が運転して帰ってきたことに、一部の11免許取得組が触発されて1:30頃まずI.S.(以下プライバシーにかかわるため一部イニシャル表記にします)の運転でコンビニまで行くことになった。

I.S.の運転は県南ドライバーの実力を象徴するような、限界に挑戦するアグレッシブなものだった。同乗した武田さんと日下さんが久しぶりの観測所なため、コンビニ(駅近くのやつはもう閉まっているので少し北にいったところにあるやつ)までの道を数回間違えた。運転席の後ろに座っていた僕は、常に制限時速の50%増しで、駅前商店街でも50000m/hというスピードメーター、3急(急ブレーキ、球ハンドル、急発進)の虜になっていた。何とか誰も負傷せずコンビニ(ローソン)に到着、それぞれ缶コーヒーやつまみみたいなものを購入。トイレを借りて今度はN.N.の運転で帰ることに。

N.N.の運転はノーブレーキのダウンヒルのような感じ。ちょうどこのころ教習所に通っていた江野口をうならせるものだった。日下さんは明日に備えて荷台で寝ていたのだがあまり安心して眠る事は出来なかっただろう。そのまま帰ってもしょうがないのでちょっとぐるぐる回ってから観測所に帰ることに。最後に曲がるとき内側がガードレールに10cm以下まで接近したのにあせりつつも無事到着。

観測所につくと07のなかむーさんが来ていた。野本などは既に酒で出来上がっていた。県南組の運転の様子を1週間前に免許を取ったばかりの松葉に話すと自分も運転したいと言い出した。そこで今度はH.M.と僕が運転することに。

まずは僕の運転で国道沿いにあるセブンイレブンへ。車体が大きいので緊張したが無難にセブンイレブンに到着。セブンイレブンは長野県にあり、山梨県の西の端まで来ていたことを改めて実感した。再び買い物をして今度はH.M..の運転で帰ることに。免許取得後初運転だったらしく若干緊張の色は見えたが非常に丁寧な運転で安心して帰ることが出来た。

観測所に帰るともう3:00になっていたが空はいつのまにか晴れていて再びまじめに流星を待つ事にした。5:00までの2時間観測して見られた流星は20くらいだった。雲量は3〜4くらいあった。多い人は一晩で30くらい見たといっていたが去年のしし流を見ているため満足度は今ひとつだった。

1、2限の授業がある人は始発で帰る必要があるため5:00前に撤収を始め5:10に観測所を出発した。

いざ出発.。
11/18/5:10

まだ暗く寒い道を20ほど歩いて小淵沢駅に到着。5:44発の大月行きに乗車した。社内では寝ているものが多かったが、浦越は1限の国コミ(国際コミュニケーション)英語の予習をしていた、また他の人が寝てる写真を取る僕のように元気なやつもいた。

国コミの英作文の宿題をやる浦越と、お疲れの中村さん。 朝焼け。 爆睡1号
11/18/5:56 11/18/6:06 11/18/6:09
韮崎にて。怪しい観音像。 爆睡2号 爆睡3号
11/18/6:10 11/18/6:12 11/18/6:13
朝日
11/18/6:33

7:10頃大月駅に到着。向かいホームの通勤快速東京行きにダッシュして席を確保。うとうとしながら1時間ほど乗っていると高尾駅に8:50頃到着。ここで僕、平松、加藤さん、岩村さんは1限はなく急ぐ必要は無いので京王線に乗り換えることに。1限から授業のある人はそのまま乗って行って、途中で普通に乗り換え吉祥寺から井の頭線に乗って大学に直行したらしい。

高尾駅南側の風景。怪しい塔がある。 高尾駅北側の風景。紅葉がきれい。
11/18/8:01 11/18/8:01

8時台には高尾山口発の急行はないので橋本行きに乗り、橋本で各駅停車に乗り換え。列車はどんどん混んでいき明大前につくころには身動きが取れなくなっていた・・・。

井の頭線に乗り換え9:10ごろ駒場東大前に到着。平松と部室に行くと吉祥寺経由で来た武田さんがいた。どうも5分くらいしか変わらなかったらしい。30分ほど部室にいたあと荷物を置いて情報棟へ。銀杏並木を歩いている途中平松と僕が駒パーのペアルックであることに気が付ちょっとあせった。

情報棟で平松と別れしし座流星群観測会も無事終了した。

エピローグ

日下さんの2つの問題はどちらも無事解決したようだ。しばらく部室には鍵を持っていったことについての反省文がかけられていたが。警察署への招待状はこなかったらしいし。

N.N.の運転が荒かったのは酒気帯びだったかららしい事を後に知った。なーんだいつもああではないのか、って酒気帯びはまずいだろう。しかも免許も観測所に忘れていたらしいし。速度違反も入れれば6点行って免停じゃないか?少なくとも初心者講習行きは確実だね。

僕が2限の英語Iの時間爆睡していたのはいうまでも無いだろうね。

平松等のつわものは観測会後の18日の夜から夜間作業に入ったが、僕はこの日は帰った。

帰り車組(日下さん、武田さん、釜我、左近、鈴絢、等?)に荷物を預けて帰ってきた電車組もいたのだが、平松は前日に夜食用に買ったおにぎりも入れてしまい車組が帰ってきたころには賞味期限を大幅にオーバーしたため無駄にしてしまっていた。

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